「杜の日」のはじまり。「杜の日」に込めた思い。

「杜の日」のはじまり。「杜の日」に込めた思い。

杜の日ダイアリーをご覧いただき、ありがとうございます。

このダイアリーでは、「杜の日」をはじめたきっかけや、込めた思いについて書いてみます。

「杜の日」をはじめたのは今から5年前。2018年2月のこと。

「杜の日」が生まれるまで。

私は、2016年結婚を機に東京から仙台に移り住みました。森林セラピストを仕事にしたいという思いがありましたが、森林セラピストをやっている人は周りにおらず、何からすればいいのかも分からない。旦那しか知り合いのいない状態で引っ越してきた、土地勘の全くない仙台。これはどうしようか・・・と悩みました。

おそらく待っていても仙台では森林セラピストの仕事は出てこない。それであれば、自分でやるしかないんじゃないか・・・という考えに至りました。まずは病院でパートをすることにし、長野県や石川県の森林セラピー基地に足を運んで森林セラピストの資格を取得し、起業講座を受けてと、とにかく思いつくことからやってみました。そして、まずは売れるものを作らないといけない。森林セラピーのガイドができるようにならないとと思いました。

ところが実際に“森林セラピー”という新しくて、目に見えないものを人に提供できるくらいに理解するのはとても大変でした。わざわざ山梨県まで3度足を運んで森林セラピーの研修を受け、具体的にどういうことをやるのかを学びました。それでも完全には理解できず、森に行ったり、心理学や漢方やヨガなどから参考になりそうなものを探す日々。時には少し体調が悪い中でも森に行き、どういった効果があるか試したりもしました。

※みなさんは、体調が悪い時はご無理ならさずに。

また森林セラピーでは、いくつかの木や植物の知識が必要です。私は大学で森林科学を専攻したものの、都市公園の研究を中心にしていたため、お恥ずかしながら森の草木の名前をほとんど知りませんでした。植物を見分けられるようにならないといけないのですが、すぐにはできるようになりません。森林インストラクターの方にお供したり、地域の森林整備のボランティア活動に参加したりして覚えようとするのですが、植物には季節があるので1年や2年では覚えきれませんでした。

そんなこんなで、気がつけば仙台に引っ越してから2年が過ぎていました。大学院にまで行っておきながら、パートの仕事しかしていない状態の自分がたまに情けなくもあり、3年目こそは森林セラピストを仕事にしたいと思いました。ただどうしたら森林セラピストを仕事にできるのかわからない状態。どうしたら・・・。

ふと、「もし森林セラピストとして仕事をしていたら」というのをイメージしてみました。

きっと森に週に何度も行くんだろうな・・・。

それまで、週1回行けたり行けなかったりでしたが、まずは仕事を想定したスケジュールにしよう。
とはいえ、パートの仕事や他の用事、家事や自分の体力などを考えて、無理のない目標を考えました。

まずは森に週2回行くことを習慣にしよう。
それには、曜日を決めた方がいいかも。

あ、杜の都の「杜」の字は、木+土だ・・・
あ・・・、木と土。そうだ、木曜日と土曜日を、杜の日にしよう!

これが、「杜の日」のはじまりでした。

「杜の日」に込めた思い。

私は、大学受験のストレスを森に癒やしてもらったことをきっかけに、「森林の学びや研究を世の中に生かせたら、みんな健康で楽しく人生を送れるのではないか」と思い、大学で森林科学を専攻しました。そして、日常的に自然と関わることが重要なのでは考え、都市公園・緑地について研究していました。その原点に立ち返った時、杜の都・仙台で森林浴をライフスタイルにしたいという思いが湧いてきました。その思いを一言で表すのにも「杜の日」という言葉はぴったりでした。

仙台に来て間もない私が「杜」の字を使っていいのだろうかという迷いもありましたが、「杜の都・仙台で森林浴を習慣に」することをサポートするのが自分の森林セラピストとしての使命だと決意し、「杜の日」がスタートしました。

杜の日で、私変わった。

そうと決まれば、Instagramにはじめて挑戦。木曜日と土曜日に投稿することに。
毎日SNSをやることには抵抗がありますが週2回なら健康的。筆マメではない性格にも合っていました。

こうして2018年2月に「杜の日」を始めてみると、みるみるうちに変化が訪れました。

友人や知人から、森林セラピーを体験してみたいと声をかけられるようになり、ついに森林セラピーのガイドするという目標を達成することができました。

そして、直後に以前から興味のあった福祉系ベンチャー企業が仙台に進出することがわかり、メンタルヘルスの1次予防・3次予防としての森林セラピーをやりたいと応募したところ採用していただくことに。

さらにイベントを一緒にやろうとお声がけいただき、9月に初めてイベントを実施。参加者の方からもう一度やってほしいとリクエストまでいただき、それに応えて11月にも実施することができました。

晴れて念願だった、森林セラピストとしての仕事の第一歩を踏み出すことができたのです。

習慣化がほんとに大事だった。

その後、2019年のイギリスの研究で、自然の中で週に2時間以上過ごす習慣がある人は、そうでない人と比べて、健康・幸福感が高いという結果が発表されました。

Spending at least 120 minutes a week in nature is associated with good health and wellbeing :「Scientific Report」2019.6.13.
https://www.nature.com/articles/s41598-019-44097-3

森林浴、あるいは公園でもいいので、自然の中で過ごす習慣が大事だということが裏付けられて、さらに「杜の日」として森林セラピストの活動をする自信になりました。

忙しくて森に行けないことや、道すがら緑を写真に撮るだけで終わること、たまに投稿し忘れること、曜日をズラすこともありますが、完璧にしようとし過ぎないで続けることを優先しています。

そして1年、また1年と杜の日を続けてきたことで、木の年輪がだんだん外に広がっていくように、自然なペースで活動の輪が広まっていくのを感じています。

みなさんもよろしければ、杜の日を。

森に行くのはハードルが高いという方は、身近な緑を眺めたり、気軽にできることでOKです。
杜の日をやってみてくださると、健康で幸せな日々が送れる以上に、プラスの効果があるんじゃないかと思います。

森の写真や動画でもストレスが軽減されるという研究結果があります。
杜の日のInstagramは、だいたい木曜日と土曜日にお届けしていますので、それを眺めることからはじめていただいてもよいかと思います。

と、最後に宣伝をちゃっかりして、今日のダイアリーは終わりにしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🌿